自分でできる健康対策1
〇筋肉の疲労を考える
私たちの体は労働やスポーツで動かした体のかたちを毎日のように疲れに応じて自由自在に変化させています。その主な原因は、筋肉の疲労です。
私たちが体を動かす動きや静止の仕方が常に左右均等の動かし方であるとは限りません。両手でも右利き、左利きがあるように左右の手が同じように動かしているとはいえません。また、歩行にしても左右の足でそれぞれ違った機能をしています。それが原因で体を支える筋肉にも疲労が一側に集中して姿勢にも変化を起こすのです。
・正しい姿勢と悪い姿勢とは
人体を背面から見て正しい姿勢とは次の通りです。
- 左右の下肢が同じ長さであること
- 骨盤の位置が水平であること
- 脊柱が骨盤に対して垂直であること
- 両肩甲骨が水平であること
悪い姿勢はどういうことか
- 両下肢長に長短の差ができること
- 下肢長の長い一側に骨盤が引かれて水平を保てず傾斜(転位)すること
- 骨盤が傾斜するので、脊柱は垂直が保つことができず、骨盤の傾斜に応じて変化すること
- 両肩甲骨が水平を保てなくなっていること
横(側面)から見て正しい姿勢とは
横(側面)から見た正しい姿勢の判断は脊柱の弯曲状態で判断します。
筋肉疲労はどのような場合に起きるのでしょうか?
第一は、運動性筋疲労(労働性)です。
運動や労働が原因で起きる筋肉の疲労です。スポーツは夢中で体を動かすようになります。その時に自分の体力以上の運動を実施して筋肉の疲労を起こしがちです。また高度な技術が要求される場合、同じ技術の練習を幾度となく継続します。そのため、それに使われる筋肉に疲労が重なり収縮残遺の状態になります。労働もそれとよく似ています。同じ動作を繰り返しが原因で同じ現象を起こすようになります。それが回復しないまま運動や労働を続けることが多いので収縮残遺が強められて、やがて姿勢が悪くして、いろいろな障害の要因になります。
第二は、感情性筋肉疲労です。
感情の高まりは、筋肉の緊張となって現れます。嬉しい感情に対しては筋肉が緩み、嫌だとか怖いという感情に対しては筋肉が収縮します。
第三は、寒冷性筋疲労です。
温度の低下によって筋肉は、ゆるやかに短縮して、筋肉の収縮を起こします。
疲労で筋肉はどのように変わるのか
- 筋肉の収縮率が低下して、徐々にその能率が下がる
- 筋肉の硬さが増す
- 筋肉の緊張度が増大する
- 筋肉に「しこり」ができる
- 筋肉が硬直する
- 筋肉痛をおこす
筋肉が慢性的な疲労状態になれば、やがては体の異常を発生、他の病気も生まれてしまうのではないかと考えています。
対疲労筋肉健康法
第一、外部から疲労している筋肉に刺激を与える。
筋肉が疲労すると、ある刺激でその疲労の度合いに応じて「痛み」として応答します。刺激は指圧、マッサージなどが考えられます。
第二、温熱法。
筋疲労の原因は、筋肉を寒冷にさらすと起きます。(寒冷性筋疲労)
入浴などの温熱法で、血行をよくすること。
第三、体操などによる筋肉の伸縮運動。
私たちは必要に応じて体を動かすことはあっても、多くの筋肉の収縮作用で、各関節の可動性を最大限まで動かすことを意識して行うことは、あまり少ないでしょう。ラジオ体操などは、体の筋肉の多くを左右対称に動かすように構成されています。この多くの筋肉を動かすことが筋肉の健康法なのです。
第四、休養。
休養には「消極的休養」と「積極的休養」があります。
消極的休養とは、休日や休暇には何もしないでゴロ寝などをして休むことです。
積極的休養は散歩や軽いランニングなどの運動をとり入れながら筋肉を休ませることです。
疲れたときに運動すると、疲労が回復するもう一つの原因は、血行がよくなることです。
・筋肉が緩和すれば姿勢はよくなるのか?
筋肉がやわらいでいけば、やがては正しい姿勢に体は近づいていきます。
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